日われ生きてあり (新潮文庫)神坂次郎 ¥ 460 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
日われ生きてあり (新潮文... | |
| とにかく涙が止まりませんでした。 この事実を知らないでいた自分を恥ずかしく又、申し訳なく思いました。 人としてこれほどまでに純粋な方たちが、実在していたことを伝えていかなければ いけないと痛感させられました。 自分に子供ができたら是非読ませたい一冊です。感謝私はこの方達と同じ日本人であることを誇りに思います。 そしてこの方達が何を望んで自分の命を散らしていったのか。 現代に生きる日本人はその意味を知らなくてはなりません。普段時代小説を読んでいる延長でこの時代のものもたまに読む事がありますが、この時のイデオロギーやベクトルとかは別にして、二人の息子を持つ父親の立場として、素直に強く心を動かされました。ある意味「人生の教科書にもなるか」と思うほど深く感銘を受けた部分も多々あり、いわゆる”特攻物、戦争物”ではなくすぐれた”時代小説”の一つとして読む事が出来ました。今から60年余前に、このような時代があったということを、改めてまざまざと見せつけられた。 出てくる登場人物は、ほとんどが、自分と同じ世代である、20代中盤の若者。 彼らは、特攻で玉砕することが使命であると考え、家族や、国民のために... | ||
ドキュメント 屠場 (岩波新書)鎌田慧 ¥ 777 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
ドキュメント 屠場 (岩波... | |
| 禁句とも言われる屠場、そして差別され卑しい目で見られる屠場 でも、もし誇り高い彼らがいなければ私たちの食卓には 「おいしい肉」は並ばないと言うこと… 私は以前に屠場を見学したことがあるので そういった類の偏見は持ってはいません。 しかし、いまだなお特に西のほうで卑しい偏見の目があることは 恥ずべきことだと思います。 内容も食卓に並ぶ前の工程もきちんと記録されていますし、 現場の人の声も取り入れているのでとてもよいです。この本を読むまで食肉の屠場について考えたこともなかった。 何気なく読んだこの本で私は屠場にとても興味を持ち出した 何年も前に読んだ本なのに、今だこの本に書かれていることは、私の心に焼き付いている 食肉を消費する人なら誰しも知らなければいけないことなのにと 実感させられ、また屠場で誇りを持って働いている人たちに魅了された技術の進歩とはうらはらに、およそ近代的とはいえないシステムによって続けられてきた食肉処理。こうした本がもっと出ることによって差別も逆差別もなくなっていくだろうにと思う。 屠場、いわゆる獣肉生産のための解体工場を著者がつぶさに取材した傑作ルポ。われわれに... | ||
サイゴンのいちばん長い日 (文春文庫 (269‐3))近藤紘一 ¥ 500 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
サイゴンのいちばん長い日 ... | |
| 会社が更生法を申請したりM&Aで買収されスポンサーや経営者が一新されるという気持ちは非常につらく不安なことだと思う。それが会社ではなく国だった場合となると規模が大きすぎて想像がつかないが、不安心理は並大抵のものではないと思う。特に戦争状態で敵国であったり敵国思想であった国に統治されるとなると、より一層不安であろう。筆者は偶然にもサイゴン陥落を体感した。そしてその時の心理状態を詳細に記している。しかし著者の心理状態ほどにベトナム人の行動から緊張感が伝わってこない。これこそがサイゴン(ホーチミン市)の懐の深さだと思う。実際にベトナムに行った人なら分かると思うがベトナム人のものすごいバイタリティーとエネルギーは戦時中であろうが、国が滅びようが変わらないのではないかと思えるほどの勢いがある。そんなベトナムを垣間見ながら一国の消滅を体感できて充実感のある本だった。ベトナム戦争について知りたければ、歴史書やフィクションを読めばよい。 しかし、この作品はただのフィクションに留まらない。 それは人を理解するうえで、違った価値観に裏づけされた歴史や文化を洞察すること。 また、ジャーナリストとしての著... | ||
サイゴンから来た妻と娘 (文春文庫 こ 8-1)近藤紘一 ¥ 490 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
サイゴンから来た妻と娘 (... | |
| つい先日、会社の仕事で初めて1週間ほどベトナム(ホーチミンとハノイ)に行きました。今、ベトナムは年率20%強のインフレと株価暴落等で経済が混乱状態にありますが、私がベトナム人から感じたものは日本人がいつしか忘れてしまった情熱やバイタリティ、ハングリー精神といったものでした。朝早くから活動するベトナムの人々や道路を埋め尽くすバイクとクラクションの洪水がなぜか懐かしく思い、本書を手にとりました。本書はベトナム戦争後の混乱したベトナムが舞台になっていますがそこに描かれているベトナム人は私が感じたベトナム人となんら変わらないものでした。勤勉でありながらどことなくのんびりとしているベトナム人はどことなく日本人と似ている気がします。宗教も同じ大乗仏教ということも関係あるのかもしれませんが、本書を読んでますますベトナムが好きになりました。食糧自給率が高く、石油も多く採取できるベトナムはこれからも日本のよきパートナーになるはずです。ベトナムのことを詳しく知らない人はぜひ本書を読んでベトナム人の性格や気質を理解していただきたいと思います。夫婦や親子だから書ける本音のベトナム人を知ることができると思いま... | ||
縛られた巨人―南方熊楠の生涯 (新潮文庫)神坂次郎 ¥ 700 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
縛られた巨人―南方熊楠の生... | |
| 柳田國男、折口信夫と並ぶ日本の民俗学の巨人南方熊楠の生涯を描いている。 若き日の世界放浪。孫文との友情。 彼がいかに国際人であったかは、これを読めば一目瞭然だ。 また、熊楠は早く生まれすぎた人物であったのだろう。 時代が彼を型にはめようをして、彼を縛り付けてしまった。 この時代の日本は本当にすごい人たちに溢れていたのだと思う。和歌山出身のとてつもなくスケールのデカい在野の学者、南方熊楠の伝記。 明治時代というのに、若くしてアメリカに行ったり、サーカス団に入って中南米をまわったり、大英博物館で仕事をしたり、科学雑誌『ネイチャー』に論文が掲載されて絶賛されたり。 記憶力も尋常ではなく、最終的に18ヶ国語を話せたらしい。 また、つながりのある人物もすごい。 大英博物館館長、ロンドン大学総長、高野山管長、軍部の大将・中将クラス等。 また辛亥革命を起こした孫文とはロンドンで知り合ってから無二の親友となっている。 いくら挙げても足りないぐらいの熊楠の魅力を上手く表現してあって、間違って伝えられているものは間違っているとちゃんと書いてある良い伝記だと思う。 これを読... | ||
特攻隊員の命の声が聞こえる―戦争、人生、そしてわが祖国 (PHP文庫)神坂次郎 ¥ 460 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
特攻隊員の命の声が聞こえる... | |
| 特攻「特別攻撃」という作戦は、日本の戦術の中にはないものであった。たとえ可能性は低くても、「必ず死ぬ」作戦は、邪道とされていた。 それが、「通常の作戦」に変わっていってしまった。 戦争である以上、死はつき物であるとしても、誰も、好んで死のうとは思うまい。死を避けるために訓練をし、作戦を練るのだろう。 それが、必ず死ぬことを前提とした作戦になった時、「死刑」に等しい命令になる。 これは、理不尽であり、残酷である。 これを、もし自分が同じ境遇に置かれたらどうするのか?と考えると、かなり深刻である。 この特攻隊員に対する評価が、「軍神」から「侵略主義の象徴」と180度変わってしまったことは、様々な思いを持ちつつも、純真に日本を守ろうとした人たちへの冒涜であろう。 まずは、正面から彼らに向き合うことであろう。神坂氏の「今日我生きてあり」と共に読むと、より作者の思いというか、とりまく環境などがわかると思う。神坂氏が戦後ながらくの沈黙を破って書いた衝撃・快哉の書「今日われ生きてあり」。本書はその反響や補遺からなる続編なのでまずは「今日われ」を先に読むべし。特攻隊に関する戦後の(誤... | ||
バンコクの妻と娘 (文春文庫 (269‐2))近藤紘一 ¥ 700 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
バンコクの妻と娘 (文春文... | |
| 若くしてなくなられた著者の作品のなかでは、私はこれが一番のお気に入りです。何がお気に入りかというと、出張と執筆の多い仕事をこなしながら、東京に置いてきた娘ユンのことを親として温かくかつ厳しく見守っていることです。ユンは結局、東京のリセでは道をみつけられなくて著者のいるバンコクに合流しますが、そうなる過程で、著者と東京リセの校長との手紙によるやりとりが白眉。校長もユンをよくみており、この子どもの今後を、将来を推し量る思い溢れる手紙に、読者として思わず涙しました。それが★5つにした理由でもあります。最初は、私自身が独身で近隣諸国で仕事をしていた時でした。著者をお見かけしたこともあります。東南アジア諸国の生活事情も良くわかっていただけに多少のひいきもあったかなと思います。ただ、子どもの親となった今、日本で再読してまた涙しました。著者の筆力にもよるのでしょうが、それだけではない他国間にわたる仕事をしているもの同士(著者とリセの校長や教員)の真剣な向かい合いに強く心を打たれます。この著者の娘さんや奥さんのことをいろいろと言われる方もおられますが、私には著者が両者に示した愛溢れる姿に感動を覚えま... | ||
目撃者―「近藤紘一全軌跡1971~1986」より (文春文庫)近藤紘一 ¥ 550¥ 480¥ 780 ★★★★★ |
目撃者―「近藤紘一全軌跡1... | |
| 近藤紘一の一周忌(87年)に単行本として刊行された作品の文庫版。 単行本は、著者の執筆活動を「記事」「ルポ」「評論」「エッセイ」「創作」の五つに分類、生前単行本として刊行されなかった作品(ただし「創作」に収められた「仏陀を買う」を除く)が収められていたが、文庫本ではこの中の「エッセイ」と「創作=小説」だけが収録されている。 「創作」に収録されている「夏の海」が印象に残った。不幸にも死に別れてしまった前夫人の遺稿集に寄せた、彼女との思い出を綴った文章なのだが、弔辞と考えればこれ程美しい弔辞はないと思える。解説の沢木耕太郎が「詩的随想」と記したのも頷ける。 著者と彼女の不幸な別れについては、彼の多くの作品で断片的に触れられてはいたが、それは彼女が不幸な亡くなり方をしたという事実、それによって彼が心に深い傷を負ったという事実が大部分であり、彼女との思い出が直接語られる場面はなかったはずである。 もともとこういった感傷的な文章はあまり好きではないのだが、近藤紘一の作品のほとんどを読んできた私にとって、この「夏の海」は、好き嫌い以前に読まなければならなかった作品なのだと思う。文章が美し... | ||
反骨のジャーナリスト (岩波新書)鎌田慧 ¥ 777 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
反骨のジャーナリスト (岩... | |
| ジャーナリズムに興味があったので、借りて読んでみました。 今ではお気に入りの一冊です。 浅学な自分が言うのも何ですが、今の日本のジャーナリストに読んで欲しい!! 常に問題意識を持って、多角的に、批判的に物事を見ることがジャーナリズムの本質なのだと、改めて実感しました。 本書で取り扱われている内容は、決して最近のことではありませんが、現代につながる内容であることは間違いありません。 「世論に迎合」しがちな日本のメディアに喝を入れたい!という鎌田さんのメッセージがひしひしと伝わってきます。本のタイトルの一部である「反骨」とは、「容易に人に従わない気骨。権力に抵抗する気骨。」(広辞苑)という意味だそうです。「反骨精神」という言葉がありますが、近年の日本ではあまり言われなくなってしまったのではないでしょうか?それは、言論統制の厳しかった明治から昭和初期のころに比べて、今は何を言っても別に構わないという風潮があるためかもしれませんが、それ以上に「反骨精神」の「精神」の部分が弱まっているからだと思います。「反骨」という行動には勇気がいります。時には命の危険にさらされるような言動もあります。... | ||
パリへ行った妻と娘 (文春文庫)近藤紘一 ¥ 500¥ 380 ★★★★★ |
パリへ行った妻と娘 (文春... | |
| ベトナム人妻の連れ子であった娘が、パリの男性と婚約し、妻は無断でパリにマンションを買ってしまう。 ベトナムの旧宗主国であったフランスには、内戦で多くのベトナム難民が生活し、そこには妻の元夫や元恋人たちも生活している。 国を亡くした妻や娘、そしてパリに集う難民たち。インドシナをよく知る著者だからこそ、彼の視点にたったパリには多くの物語があり、読み物としておもしろい。 今この本を読む読者は、彼がもうすぐ短い人生に幕を閉じることを知っている。そんなことを脳裏にかすめながら読むと、なおさら考え深くなった本だ。新聞の特派員ていう人って、こういう生活をしているんだ、という感想を持ちました。どうもキザったらしい文章が最初は多くて、なにを言いたいんだかわからない内容なのですが、微笑ましい生活スケッチを読んでいくうちに、やがて文化の違いや、人の生活というものに、思いを巡らすようになっちゃいます。これは、すごい文章力を持っているということでしょう。この本には、3つの線があると思います。作者の奥さんはベトナム人。連れ子の娘がいて、フランスへ留学してます。そして、下宿先の息子のピエールからプロ... | ||
牙―江夏豊とその時代 (講談社文庫)後藤正治 ¥ 730 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
牙―江夏豊とその時代 (講... | |
| 江夏自身が語った『左腕の誇り』とともに、本書は江夏本の白眉だ。様々な伝説に彩られた江夏豊も今年で還暦。その圧倒的な実績と記憶。そして人間。江夏という人間を端的に物語るのが書中にある次の一節だ。 「好き嫌いがはっきりしていた。とりわけ上のものにへつらう奴を極端に嫌った。好きか嫌いかはあっても損か得かはない」 団塊世代の江夏ではあるが、その世代概念では括れない不器用さ、独り行く、しかし寂しがり屋で甘えん坊の人となりがファンに特別な哀愁を抱かせる----そんな印象がある。 いま、多くの江夏ではない平凡な男達は、「損か得か」という行動原理しか持たない。好きか嫌いかでは生きていけない。それを仕方がないという諦めと浅はかな狡さを持って自己慰撫とも自己憐憫ともつかぬ言い訳にして・・・。 本書は自らの生き方を省みる一つの教材ともなるだろう。近年、江夏といえば、あの「江夏の21球」ばかりがクローズアップされがちですが、トラキチである私からすれば、やはり、ONを筆頭に、強かった巨人相手に剛速球で立ち向かい、バッタバッタと三振を奪った頃の江夏が、最も輝いていました。その阪神時代の江夏に焦点を当てた本とい... | ||
いつでも今日が人生の始まり!―50代からの気持ちのいい生き方・暮らし方桐島洋子 ¥ 1,575 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
いつでも今日が人生の始まり... | |
| 「50代からの気持ちのいい生き方・暮らし方」という副題がついているだけあって、世のおばさんたちに「もっと生き生きと、楽しく、賢く、素敵に生きようよ。歳をかさねていこうよ。」と激励のメッセージにあふれている本。「将来はこんな女になりたい!」というヴィジョンを与えてくれるという意味で若い女性たちにもおすすめ。日本のおばさんで「ああいう風に歳をとりたいな」と思える女性を見つけることはなかなか難しいことですが、著者はさすがに大昔(失礼かな)から時代の先端のそのまた先を走っていた方だけあって、日本の女性の多くができるだけ先延ばししたいと考えている「老いの到来」も恐れるに足りないものだという希望をふりまいてくれます。これを読んで日本のおばさんに大変化が!起こるかなぁ〜??? | ||
狭山事件鎌田慧 ¥ 2,310 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
狭山事件 | |
| 本作品も他の鎌田氏の作品同様、丹念な調査の上に書かれており、その点は評価できる。 しかし、この事件の真犯人が不明である以上、またドキュメンタリーの体裁で書かれた書物である以上、初めから終わりまで石川氏の冤罪を証明することに終始した論調には疑問を感じる。時にはこじつけとしか言いようのない論法も見られる。 また、こうした姿勢が行過ぎて、被害者の遺族に対して無礼であろうと感じられる記述も散見される。 この狭山事件は単なる未解決事件ではなく、いつの間にか同和問題に置き換えられてしまい、このためにより真実が見えにくくなってしまっている側面がある。 鎌田氏が真のルポライターであるのならば、このあたりに切り込んでほしかった。 狭山事件は一種のアンタッチャブルの問題、触れることがタブーの問題となってしまっているという残念な状況がある。 こうした状況を打破しなければ、この事件の真の解決は無いように思える。 残念ながら本書は突破口を開く一冊には到底なり得なかった。 恥ずかし乍ら、この年(何歳なの)になって当重大事件の詳細を知る事が出来ました。本書で5冊目になるのだが狭山事件解決への大きな2つの流れ... | ||
闇の男―野坂参三の百年小林峻一 加藤昭 ¥ 1,631¥ 153 ★★★★★ |
闇の男―野坂参三の百年 | |
| 故・野坂参三氏の戦前のスパイ活動を暴いた渾身のルポ。古くは故・袴田里見氏なども「野坂は怪しい」と書いていましたが、やはりスパイだったことが証明されました。もっとも、この本で証明されたのはごく一部の事実に過ぎないのでしょうが……。最終章は「野坂は結局何重スパイだったのか?」という鼎談ですが、ことの性質上、結論は出ていません。闇の深さがうかがわれます。結局、野坂氏は100歳を超えてから除名され、晩節を汚しました。 | ||
書くために読むエッセイ―48の作品が教える実践講座¥ 1,365¥ 400 |
書くために読むエッセイ―4... | |
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文検 ステップアップエッセイ (文検分野別シリーズ)keg木村治美エッセイストグループ 日本漢字能力検定協会 ¥ 1,050 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
文検 ステップアップエッセ... | |
| 同じ「文検分野別シリーズ」でも『手紙の技法』とは違って、直接的に文章能力検定の対策になる本ではないと思う。 ただ、エッセイの構成例を学ぶ書籍としては良書。 中には内容的にも優れたエッセイがあり、読んでみる価値はある。 検定対策としては過去問集をメインにするのがいい。「黄昏のロンドンから」にて第8回大宅壮一ノンフィクション賞受賞の木村治美さんが主宰するkeg(木村治美エッセイスト・グループ)のメンバーがそれぞれのエッセイを掲載しています。その後に書かれた、学ぶポイントや注目点、まとめのコーナーは初めて書く人向けにとても読みやすい内容になっています。第一章 なぜ書きたくなったのでしょう第二章 さあ、書き始めましょう第三章 原稿用紙の使い方と校正記号第四章 エッセイに挑戦第五章 書くことの効果は何?第六章 エッセイについて、kegについてで構成されています。特に、原稿用紙の使い方の部分はエッセイを書く時の辞書的存在として、ずっとずっとエッセイを書く人のもとで役に立つ内容だと自信を持ってお勧めします。「黄昏のロンドンから」にて第8回大宅壮一ノンフィクション賞受賞された木村治美さんが主宰する木... | ||
女が冴えるとき桐島洋子 ¥ 1,500 通常24時間以内に発送 |
女が冴えるとき | |
| ・・・ | ||
全盲の弁護士 竹下義樹小林照幸 ¥ 2,310 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
全盲の弁護士 竹下義樹 | |
| 竹下義樹氏は日本で初めての全盲の弁護士。点字の六法全書もなく、 点字での司法試も事実上、認められていなかった状況で、それらを 実現させ、その最初の合格者となりました。 彼の失明から、山口組五代目組長を引退させた最高裁での 「山口組組長の使用者責任」を勝訴させるまでを克明に、 ノンフィクションの名手・小林照幸が綴った力作。 とはいっても、竹下氏はとっても普通の人。 勉強もそこそこにしかできず、法学部を出たら司法試験にも 受かるもの、と思っていました。 それでも司法試験に9回チャレンジし続ける、その粘りと まわりのサポートには心熱くなります。 点訳や対面朗読のボランティア、 京大法学部の司法試験自主ゼミの人々、 法務省に点字受験を掛け合う際に知恵と方策を練る東大法学部の人々。 彼らの無私の心には頭が下がります。 そのなかで、竹下氏がどのような弁護士になるのか、 どうして弁護士になるのか。 その気持ちをだんだんに固めていく姿は、普通の人と同じプロセス。 最初から弁護士らしい人ではなく、 普通に「日本で一番難しい国家試験だから」のノリがおもしろい。 親近感が沸きます。 竹下氏は龍谷... | ||
朱鷺の遺言小林照幸 ¥ 2,310 通常3〜5週間以内に発送 ★★★★★ |
朱鷺の遺言 | |
| チョコエッグ第1弾003であり、特別天然記念物であり、現在野生の日本には生息しないもの。といっても、オレが物心ついたときには既に保護センターに飼育されているものしかいなかったのだった。イロイロ考えてしまうことは多いのだが、これほど大きくて美しい鳥があそこまで数を減らしてしまうまで、何の対策もとられなかったというのはなぜなのだろう。そりゃ、みんなそれが自分の仕事だなんて考えなかったからなんだろう。どの程度まで普通に、過去の日本の世界にこの鳥は存在していたのか。アメリカのリョコウバトもあれほど大量にいたのに絶滅してしまったわけで、大部分の人にとって動物たちが絶滅しようが何だろうがどうでもいいことなのだろうか。だから、それが自分の仕事だなんて誰も考えなかっただけの話なんだろう。オレだって、それが自分の仕事だとは思わないだろうし、まさか動物の絶滅がそれほど近くに当たり前のように存在している出来事だなんて、考えるはずもないのだろう。だからこそ、こんな人がいたと知るだけでもこの本を読む価値はあるのだ。朱鷺の美しい姿を見れば生存させていきたいと願うのは全く自然なことだが、実際にこれだけのことをする... | ||
渚と澪と舵―わが愛の航海記 (文春文庫)桐島洋子 ¥ 510¥ 240¥ 1,190 ★★★★ |
渚と澪と舵―わが愛の航海記... | |
| 子育てでへたへたになっている私にとってはとても勇気を与えてくれる作品となりました。私も離婚をし、女手ひとつでがんばっていますが、桐島さんのつねに前向きな姿勢とそのしなやかな生き方に強く共感します。自分の能力と魅力に自信のある若い女性特有の傲慢さと、読み手にどうみられるか計算されているところが鼻につくとはいえ、それを補って余りある爽快な前向き思考と果敢な行動力の、魅力がキラキラ溢れる本です。彼女の何よりの魅力は、ずば抜けたコミュニケーション能力。何時でも何処でも誰とでも親しくなって自分の協力者に出来る能力。これなしに、これだけの冒険人生あり得ません。またそれがあるから読んでいて気持ちよい。それ無しでは上手くいかなかったでしょう。単純に影響されて同じ事をすると単なる海外放浪崩れになる危険も秘めている本であります。人と違った生き方を選んだ、強い意志の持ち主であることは疑いようもない桐島洋子氏ですが、生命や他人に対して畏れ敬うところがなさ過ぎるように思えて、私は嫌いです。冒険的生き方、子育てをしてきた人生の先輩の本として楽しみにして読み始めましたが、読んでいて不愉快になりました。物があふれ情... | ||